木村匡也(きょうやブログ)ThePowerOfVoices

きむらきょうや(木村匡也)のブログ・ナレーター 声で生きる

大阪に超絶旨い餃子屋がある!がハードル鬼高し。プロが絶対に教えたくない店No2

ものすごいギョーザ屋が大阪にある!という噂を耳にした。もちろん「食べ歩きの達人(プロ)」たちから「決して他人には教えることはならんぞ!」ときつく言われた店だ。だが…ダメだ。書かずにはいられない!書いちゃう! 

 

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Photo AC

 

 

「食の求道者」ともいうべき食べ歩きのプロ達が、何度も行こうとして、断念し、命を削り、力つき、倒れ、その場で花になった、という、それくらいの伝説のギョーザ屋さんだ。

  

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イラストAC 

 

なんぼでも入る!魔法のギョーザ
 

もうめちゃくちゃウマい。そしてなんぼでも入る!という。たとえ満腹でも、4人前〜6人前がパクパクパクパク入るという。

 

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イラスト AC

 

♫〜そこに行けば〜どんな夢も〜叶うというYO!

 

 

そうなのだ。

 

そこは餃子のガンダーラなのだ。

 

※ 西遊記で孫悟空(そんごくう)達が目指した夢の国 

 

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イラストAC 

 

ギョーザの道を極める者は行け!

餃子の道を究めんとする者が一生に一度は行きたい、いや行かなければならない!「聖地」なのだ。

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イラストAC 

 


プロ達から「天に昇るようなウマさだ」「決して他人には教えてはならぬぞ!よいか!」ときつく言い渡されたのだが、その掟(おきて)を破って教えてしまうんです。ああ神よ、許したまえ〜

 

 

 

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このお方も2度目の登場!

イラストAC 

 

 

お店はギョーザだけに特化したお店で、メニューは「ギョーザしかない」。酒もビールだけ。というこのストイックさ!

 

 

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見よ!このすがすがしいまでのシンプルメニュー

 

 

そのギョーザが、もちもち、プニプニ感が半端なく、そしてニンニクのうまさが炸裂しているというのだ!!!サイズも小さく、2、3個まとめ食いが「無限」で出来て、いくらでも食べられるのだ

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至高のギョーザ。し・あ・わ・せ・の境地

どうよ食べたいでしょう?

どうよ食べたいでしょう?

どうよ食べたいでしょう?

 

 

ところが!!!!

 

 

この餃子屋さんは、とてもハードルが高いのだ。鬼高い!

 

簡単に行くことができないお店

 

 

いきなり店の名を発表する「餃子の丸正」という

念のためルビ振っておくけど「ぎょうざのまるしょう」だ。

 

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一見なんてことない街の中華屋さんって感じのお店でしょ?このお店がどんな風にハードルが高いのか?説明しよう。

 

 

まず予約をしないと入れない。

 

独特な予約方法

 

え、そんなの普通じゃん。人気店なら予約くらいはあるでしょ?←これは確かに正論だ。しかし餃子の丸正は、

 

行く人数、

 

来店する時間、

 

注文する量、←これが難しい

 

 

を事前にしっかり決めなければならないのだ。

 

 

注文する量、←繰り返すがこれが難しい 

 

 

 

行ったことのない餃子屋

自分が何人前食べるのか? さらに

友だち全員で何人前食べるのか?

即答できますか?

 

そんな電話予約をスルッとできる人がいたら、あなたは天才だ。

 

悩むだろう?フツー

 

 

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あの2人で6人前は多すぎます?え?自分で考えろ、、、

イラストAC 

 

 

 

 予約の電話はつながらない

 

さらに予約は「当日」にしなければならないのだ。

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店の扉にもしっかりとこう書いてある。

 



もちろん午後3時ジャストに電話しても、さーすが人気店

 

 

絶望的につながらない!

さーっぱりつながらない!

来世までつながらない!

 

それなのに!

それなのに!

それなのに!

 

 

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Photo AC

 

 頭の中は「ギョーザが食べたい!」でいっぱいだ、、、うわーギョーザ食いたい!

 

 自分で作っといてなんだが、このgifは飯テロすぐる  \(//∇//)\

 

ギョーザの魔力

 

心が一旦ギョーザを食うぞ!とセットされたらなかなか他のモノを出されても納得がいかない。ギョーザを食べないとおさまらないのだ

 

 そこで!あるチームに相談することにした。

 

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イラストAC 

 

彼らは、つながりにくい電話番号に高確率で電話をつなぐスペシャリストなのだ。このチームのリーダーに「餃子の丸正」の予約を依頼した。彼らはプロだ。どういう方法で電話をつなぐのかは知らないが、とにかくかなりの確率でつながりにくい電話を繋げてくれる。

 

 

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イラストAC 

 

 

しかもこのチームのリーダーは大の餃子好きだ。一緒に連れて行くから電話で予約を取ってほしい!とお願いした。必殺、みちづれ作戦だ。こいつも餃子「決死隊」のメンバーになった!!!

 

 

だからハードルその2

電話が全然つながらないのだ

 

 

 

ふらっと入れる餃子屋とはだいぶ違うでしょう?。あなた自身の「ギョーザに掛ける覚悟」が問われているのだ。

 

 

 

やってきた聖地「住道(すみのどう)」 

 

 

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ここが餃子の聖地「住道(すみのどう)」まるで「夕やけ番長」が出てきそうな、雰囲気バッチリの街じゃないか!いいねぇ〜。すでに餃子が食べたいモードに突入する。
 

 

 

繰り返すが、

 

 

餃子の丸正では、何人で、何時に来て、何人前食べるのか?これをキッチリ決めなければならないのだ。全て厳守なのだ。我々はキッチリそれを守った。そしてやって来た! 餃子の丸正 入店夕方6時

 

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人によってはこの住道(すみのどう)という町がハードルだ。

 

 

遠い!FAR AWAY !!!

 東京からめっちゃ遠いよー

 

 

私のように東京からここに来るには相当なハードルを乗り越えないければならない。近くに住んでいる人はラッキーだな。それだけでも大変に幸せなことだ。

 

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は〜るばる来たぜ、住道 ♫ Yeah  (*≧∀≦*)
 

 

新大阪から、電車2本。一発では行けない。←これが一番安パイ

新大阪から、タクシーだと35〜40分←高い5,380円は超える。

新大阪から、歩くと、、、およそ3時間くらい。(死ぬ)

 

 

 

まさに はるかな国ガンダーラ!なのだ。

 

※ 三蔵法師(玄奘三蔵)が大切なお経を取りに行った国

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これほどの壁を乗り越えて来たのだ! 

これほどの壁を乗り越えて来たのだ! 

これほどの壁を乗り越えて来たのだ! 

 

 

 

頼む!期待通りの美味しい餃子であってくれ、お願いだ。

おっ匠さまーー、、、

 

イラストAC 

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全ては心の表れ。唯識である

 

静まり返る店内!

 

 

 

ついに我々は餃子の丸正の扉を開いた!

 

すると

 

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しーん!!!と言う「描き文字」を足した意味がお分かりだろうか?全員で黙々と餃子を包んでいるのだ!私語ひとつない静寂の空間。お店というより「作業工房」という感じだ

 

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背中からすごいオーラが出ているのが見えるだろうか?

 

そして店の奥では、淡々と餃子を焼いているオジさんの背中が。これは神々しい。働く者の背中に胸を打たれやすい体質の私には、この画像はかなり胸に突き刺さる。

 

 

 

お店全体で必死に餃子を作っているのだ。

 

 

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カウンターには、餃子のタレとそれに混ぜ合わせるオリジナルのラー油が置いてある。そしてこの店独特なのが「たれ捨て」

 

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美味しい餃子を食べて欲しい、という思いが伝わって来る

 

 

この店に大阪によくあるにこやかな接客はない。ただただ淡々とみんなが餃子を作っているのだ。東京からみると普通の接客だ。でも大阪で50年間(創業昭和44年)このスタイルでやっているのだ。

 

スゴい。

 

 

焼きたての丸正餃子が来た

 

そして予約通り「その時」はスグにやって来た!入店たった2分で餃子がキターーー!

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これがガンダーラの至宝、丸正の餃子だ!

 

 

小ぶりだ!ちいさい!とはいえ餃子の「点天」のような平たい扇型ではなく形そのものは普通の餃子の形だ。ちいさいが丁寧に包んである。この小ささできちんと包み込むのはけっこう修練がいるだろう。

 

 

 

びっくりしたのは「予約」した通り。時間ぴったり、、、

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午後6時02分、入店からわずか2分で、、、、

 

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本当に2分で餃子が出て来た!

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たまらなく香ばしく焼けている丸正餃子

ひゃーーー!!!

 

至福の瞬間、一生思い出せる餃子

 

あたり一面にしっかり焼けた香ばしい匂いと、その焼きたての熱さがほっぺたを包んで伝わって来る。もう食べたくてたまらない。

 

焼き色のついた面は、カリッとしっかり焼かれている

 

がしかし!

 

焼かれてない方の面はプニプニの女の二の腕のように柔らかい

 

 

なんという技術!!!

 

 

皮は相当ぷにぷにモチモチしているので、一個だけ剥がそうとすると破れてしまった。2、3個まとめて剥がし食べてみる。

 

 

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2個食い、行きまーす!

 

アツアツを口に放り込むと!!!

 

うわー!

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きゃーーーー!!!

きゃーーーー!!!

きゃーーーー!!!

 

 

口に入れた途端、ショウガの香りが鼻に届いた。ショウガだ!ジンジャーだ!そして、、熱い!!!超アツアツだ。口が火傷する。ハフハフ、、、いや、それじゃ間に合わん!!!ゴクゴクゴク 

 

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アーーー、つめたーいドリンクとの相性はばつぐんだ。

 

 

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これが、1回目に出て来た「一人分」

 

ちなみに今回男性3人で「20人前」を予約していた。一人6人前強の餃子を食べるのだが、、まず4人前(多分)が一皿に盛られて出て来た。これが簡単に胃袋に収まった。


やはり伝説は本当だった!

 

 

そう、みんなもよく知っているあの伝説、、、

 

 

 

その者 青き衣をまといて金色の野に、、、じゃなかった

 

 

 

 

丸正の餃子は「なんぼでも」食べられる!

 

 

 

 

これは本当だった。伝説の通りだった。

 

 

 

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オリジナルのラー油が「うまい」

 これ辛いラー油が、これまたうまい!

 

 

味の変化が楽しい

 

 

焼きたてをそのまま何も付けずに食べても美味しいし、タレの酸味をちょっと付けても美味しい。そしてこのオリジナルのラー油が、からウマで最高!!!辛いけどとっても旨い

 

 

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目の前では、4、5人の職人さんが黙々と餃子を包んでいる。若い職人さんはまだ10代後半くらいだろうか?それでもすでにこれだけの技術を身につけている。

 

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焼きあがるのを待っているお若い包み手さん

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キターーーー!!!大2弾

 

ギョーザに関してちょっと他人に胸を張る私だ。あの日本一予約の取れない 蔓餃苑(まんぎょえん)にもいったことがある。リンガーハットに行っても餃子だけ食べて帰ることができる人間だ!

 

あのミシュラン大行列中華 Tim Ho Wanティムホーワン(添好運) にも行った(ブログに書きましたね)

 

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しかしこの餃子は「なんぼ食べても」まだまだイケる。無限に食べ続けられる感じだ。3人前くらい食べたあたりで、ニンニクの香りもわかるようになって来た。ショウガとにんにくだ。

 

膨満感が全くない!

 

 

そして意外なことなのだが、、、ラー油を減らしてタレの量を多めにすると、、、、

 

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 なんと!たこ焼きの味がするのだ

 

ホントだってば。食べに行ってみてよ。タレを多めにして酸味をますと「たこ焼き」の味になる。さっすが大阪。これはびっくりした。 

 

 

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PhotoAC 

 

 

繰り返し言おう。

お店の名前は、「餃子の丸正(まるしょう)」という

 

 

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6〜7人前はきれいにお腹に収まった

 

 餃子の餡はかなり白菜などの葉物系の野菜。聞けば肉は牛ミンチを使っているという。しかしメインは野菜系なので胃にもたれない。本当にいくらでも食べられる。

 

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しかし、事前の予約などハードルが鬼高い店だ。

 

 

ウマさは本当に折り紙つきです。

 

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大阪「住道(すみのどう)」まで行けるチャンスがあったら、午後3時に予約を入れてチャレンジしてみてください。1人3〜5人前はぺろっと入りますよ!

 

 

一生の思い出に残る素晴らしい餃子です。

 

tabelog.com

 

 私らは、トータル38分で退店しました。╰(*´︶`*)╯♡

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時計が逆になってるけど、、、