花見シーズン到来である
東京の下町に住んでいるため
上野、浅草、向島、といったこの近所の
桜の名所はだいたい歩いて15、6分で行ける
毎年、年を追うごとに
だんだん「花見」じゃなくて
「酔っ払うイベント」化してるなー
というのが偽らざる実感なのだが
それもまた良し🌸
酒に酔い、花に酔い、
大いに楽しんでくれたらいいと思う
新元号「令和(れいわ)」
が発表されたという
めでたいこの時期に
イラストAC
花見をしたという思い出が
刻まれていくのは
人生の楽しみである。
ここ数年特に目につくのは
たくさんの外国人の人たちが
花見をやってることだ
本当に多くの外国人が花見を楽しんでいる
これもまた良きかな。
イラストAC
私なんかは、思わず笑みが出る
特に上野恩賜公園は、
土地柄、外国人がたくさんいて
国際色に溢れて実に興味深い。
イラストAC
We are all friends under the cherry trees !!!
あ、「土地柄」ってのは
上野は成田から京成スカイライナーが
到着する終着駅だし、
最近つとにトルコのケバブ屋さん
台湾式屋台、などが増えて
インターナショナル感が強くなった
アメ横がすぐ近くにあるから
そういう意味で「土地柄」ってことね。
ああ、外国の人も桜を見て
幸せな気分なんだー
と、我がごとのように目を細めたくなる。
これは日本人として非常に
うれしく、また微笑ましい思いがするのだ。
我々が子供の頃から
ほぼなんの疑問もなく
自然に楽しんできた花見を、
いま外国から来た人たちも
同じように楽しんでいるんだ!
イラストAC
小さな「共有感」ともいうべき喜びだ。
日本人も外国人も、、、共に桜を楽しむ。
日本ではね。
では外国ではどうなんだろう???
実際に見たことはないが、
ワシントンDC
ポトマック河畔の桜は有名だ
pixabay
明治の終わりに
日米の友好を記念して送られたという
この桜。
一度は行って、この目で見たいと思う。
めちゃくちゃ激しく戦争してたのに
よくぞぶった切られなかったものだ。
イラストAC
今では、大統領夫人の植樹イベントや
桜の女王コンテストなんかやってる、から
スゴイことです。
でも、よく考えてみれば
海外を訪れたとき、
そこに桜(日本からの)があり
ちゃんと桜が咲いている時期である
というのはかなり珍しいことだろう。
だって、狙って行っても京都なんかで
あらら、すでに桜が散った後でした!
みたいなことになるんだもん。
国内でもこんなだよ。
桜ははかない、、、だからイイんだね
もし、その外国で!
日本の桜が、満開に咲いていて
地元に人に愛されているのを見たら
あなたはどう思うだろうか、、、
私にはその経験がある
日本からはるか8000㎞
遠くリトアニアの地でも
桜は愛されていた。
これは日本の桜だ
そして、この桜が咲いている場所は
チウネ・スギハラ桜公園 という
チウネス・スギハロス・サクル・ソーダスと書かれている。
語尾変化により、杉原千畝はチウネス・スギハロス、桜はサクル、と変化しているが間違いなく「杉原千畝桜公園」である。
あの日本のシンドラーと呼ばれている
約6000人ものユダヤ人の命を救った日本人
杉原千畝さんを記念して
街の真ん中、ネリス川の河畔に
この公園はある。
早稲田大学OBが建てた
杉原千畝の記念碑もある
ここには2007年(平成17)
天皇皇后両陛下も訪れ献花なされた
その模様は両国のメディアに取り上げられた
日本の桜は外国でも愛されていた
日本の桜は外国でも愛されていた
日本の桜はリトアニアでも愛されていた
これに私は涙した
そしてそれよりも、感激したのは
日本人、杉原千畝氏を
遠くリトアニアの人たちが
こんなにも大切に思ってくれて
街の真ん中に彼の名前を冠した
公園まで作ってくれていることに
感極まって嗚咽がもれ涙は留めなくあふれた
今年の春も、リトアニアの桜は美しい花を咲かせるだろう
リトアニアのみなさん、、、ACHU (ありがとう)
ACHU LABAI 本当にありがとう
イラストby木村匡也
杉原千畝 日本の外交官
1900年(明治33)〜1986年(昭和61)
第12話終了