草野浩二、酒井政利、昭和歌謡曲のスーパーレジェンドお二人が新宿の昭和歌謡バー(スポットライト)に そろい踏み!
くさのこうじ さかいまさとし
(お二人、そして主催者の許可があり撮影オッケーでした!!!)
草野浩二、酒井政利、
このお二人の名前をご存知だろうか?「歌謡曲」と呼ばれる昭和のヒット曲と共に育った人ならば、お名前は知らなくても絶対にお二人の作品を耳にしていたはずだ!
最近は若い人たちの間にも「昭和歌謡マニア」がかなりいるらしい。そんな人たちにとっても、たまらないファン垂涎のイベントだった。
草野浩二(くさの・こうじ)
日米のヒットチャートで1位を獲得した唯一無二の元祖ヒットソングメーカー
[手がけた歌手] 坂本九、弘田三枝子、奥村チヨ、欧陽菲菲、ドリフターズ ほか
全米1位を記録した「上を向いて歩こう」
作ったのは永六輔と中村八大だが、その二人に曲を書いてもらって坂本九に歌わせたのが草野浩二さんなのだ!
酒井政利(さかい・まさとし)
コロムビアとソニーに初のレコード大賞をもたらし、ヒットメーカーの頂点を極めた伝説のプロデューサー
[手がけた歌手] 守屋 浩、島倉千代子、南 沙織、郷ひろみ、山口百恵 ほか
南沙織17才、郷ひろみの数々のヒット、山口百恵の数々のヒット、ジュディオング「魅せられて」、久保田早紀「異邦人」、とにかくものすごいヒットを量産した歌謡曲の神様
この伝説のプロデューサー「お2人」が、新宿の昭和歌謡バーに堂々の揃い踏み!
「信じられない」くらいウルトラものスゴいイベントだ。
そんなアンビリバボーなイベントが昨日(5月11日)新宿で本当に起きたのだ。
場所は新宿スポットライト。70年代80年代の歌謡曲・Jポップ・ロックをEPレコード聞いて アホほど盛り上がれるお店だ。
もう、このお二人が昭和の歌謡曲の大半を作ってきた!と言っても過言ではないだろう。
ヒット曲の歴史、そして色々ためになる話があった。それはものすごく楽しい話だったが、あえて割愛する。なぜか?
「ヒット曲の歴史」←それに関する話はこの本を読んでください。わたしが今ここで駄文を書くより100倍面白いです。今日あなたに伝えたいのは、どうやってヒットが出来たのか、なぜ売れ続ける人がいるのか?←惜しげもなくしゃべってくれた部分です。
ちなみにこの本の著者「濱口英樹」先生がこの夜の司会者だった。
ぜひ、知ってもらいたいレジェンドの二人が語る、歌手として長生きする秘訣!←惜しげもなく披露。
この話はものすごくためになった!そして多分そこが一番聞きたいでしょう?だから単刀直入「前説なし」で行きます。
たくさんの人気歌手、そしてヒット曲を生み出したきたお二人が語った、いつまでも生き残るための資質とは?いきなりズバッと言いますよ。
それは、、、
セルフ・プロデュースが出来ること!
どんな人気歌手でも、必ずいつかは飽きられる。
どんな歌手でもだ。
でも、生き残る歌手は、自分を輝かせるために、今誰に自分を演出してもらったらいいのか?天才的にそれが分かっている!というのだ。
ウルトラ!納得!!
イラストAC
酒井さんは、かつてご自分もいっしょにヒットを飛ばした「岩崎宏美さん」を例にとって、こんな話をしてくださった。
イラストAC
この間宏美(ひろみ)に会ったら、「わたし今度、さだまさしさんに曲を作ってもらったの」と言ってたんですよ。さすが彼女は知ってるんですね〜。
今、岩崎宏美は「誰に」曲を書いてもらったらいいのか?、、、そういうのが分かるんですね。そういう人が長生きするんです。
2020年追記:これは「残したい花について」という曲です。2020年の幕開けNHKでお正月に放送された「年の初めはさだまさし」の生放送で岩崎宏美さんが歌いました。さださん自身も「いい曲だね〜誰が書いたの?」と惚れ惚れするくらいの歌唱力。本当に素敵な宏美さんの歌なのです。
岩崎宏美 残したい花について 2018年8月15日発売 (アルバム「PRESENT for you *for me」に収録) 作詞・作曲:さだまさし
お分りいただけただろうか?岩崎宏美さんは「今」いきなりの大ヒットはねらってないのだ(多分)。さだまさしさんに曲を書いてもらって息の長いヒットを生み出そうとしてるのだ。
それを戦略的に自分で出来るかどうか?それがセルフ・プロデュースが出来るという意味なのだ。
天才か?!この話、やばいでしょ!?
もうもったいなさ過ぎる。誰かに聞かせてやりたかった(だから書いてるんだけど)夢はあきらめない。夢は必ず未来へと繋がる。そのカギはセルフ・プロデュースする能力だ。
さらに、そのあとの話に我々全員は、
ひえーーー、っとなってその場にひれ伏しそうになった。
ほら、「指原なんて、セルフ・プロデュースのかたまり(天才)でしょ?」
イラストAC
自分だけでやってると、限界がある。だから
今、、、誰に相談すれば自分が一番輝くか?を見抜く
それが出来ることがセルフ・プロデュースなのだ。
だって、今彼女より顔がいい子、歌がうまい子、はいると思うんですよ。でも指原は誰よりもセルフ・プロデュースが出来るんですよ。
その先、もっとオフレコの部分があったのだが、それは流石に書けない、、、が指原さんが、いかにいろんなセルフ・プロデュースをやってるかをさらっと教えてくれました。
全員、納得!
全員、納得!
全員、大納得!
イラストAC
酒井さんは、そんな話をいくつもいくつもボロボロ出してくれる!!
ちょーーーー
まじで天才でしょ?まじで天才でしょ?まじで天才でしょ?まじで天才でしょ?まじで天才でしょ?まじで天才でしょ?
イラストAC
永ちゃんこと矢沢永吉さんが、「時間よ止まれ」を長くライブで歌わなかった秘密を教えてくれた。←これも、究極すれば「セルフ・プロデュースが出来る永ちゃん」だから、歌わないことに自分なりの理由があったのだろう。その理由が分かった。なんと、そんなことが!という話までオフレコで聞くことができた。
私(木村匡也)の体験談も一つ
私はものすごーく若い頃、ラッツ&スターの鈴木雅之さんに仕事で何度かお会いした。その頃、「今、誰が作詞・作曲でスゴイなーって思いますか?」と聞いた。すると
小田和正さん!
って言われてちょーびっくりした記憶がある。
いやーてっきり、ないだろうけど「山下達郎」とか「小坂忠」とか、そんな人が出るのか?と思ったら、なんと!小田和正さん!!!オフコース??? わおーー、と当時は思ったが、これも売れ続ける人(鈴木雅之さん)は自分を今誰にプロデュースさせるのがベストなのか?が分かっているからなのだ。
マイケル・ジャクソンがそうだった。
草野浩二さんは、「声」の良さに惚れてプロデュースするタイプの人だとご自分でご自分のことを分析していた。確かに声のすごい人をたくさん世に送り出してきた。
酒井さんは「言葉」を大切にする人。そして、その人に魅力を感じたら、その人に何をやらせたら輝くのか?を考えるタイプ → 歌だけじゃなくストーリー全体を考える:たとえば映画の主人公にしたらどうなるか?といったアプローチをとる人
個人的に、のちに開かれた懇親会で、草野さんにはもうたくさんたくさん、「ジャズ喫茶」の話を聞いた。伝説のお店ばかりだ。
これだけはタイムマシーンがなければ行くことが出来ない。
新宿【ACB(アシベ)】、上野【テネシー】、御徒町【東京】、歌舞町【ニュー・アシベ】【ラセーヌ】、銀座【ACB(アシベ)】、池袋【ドラム】、、、などなど、、、一度行ってみたかった。
そんなジャズ喫茶の話を、誰あろう、他ならぬ「草野浩二さん」から聞いたのだ。こんな幸せあるだろうか?
もう40年くらい聞きたかった質問。どうしてあんなに超絶うまい女性ボーカルがいたんですか?それとも厳しくシゴいて育てたんですか?
草野さんはお兄さんの漣健児(さざなみ・けんじ)さんと、それはもう大変な数のヒット曲を作ってきた。それは主に洋楽のカバーだった。でも、草野さんたちが作ったカバーは当時でも元歌より売れていた。そして今聞いてもコニーフランシスより中尾ミエの方がすごいのである。
で私はもう40年くらい、そんな草野さんに聞きたかった。どうして弘田三枝子とか中尾ミエとか、あんなすんごいボーカリストがいたんですか?
もとからすごかったんですか?それとも、草野さんたちがシゴいて育てたんですか?
イラストAC
もとからスゴかった。(さらっと)
だってジャズ喫茶で鍛えられてたんだもん!
君も 本物に 触れないとダメだよ!!!
目の前20〜30センチくらいで歌ったら分かるんだから。
日本人で唯一、ビルボードチャート一位を獲得したプロデューサーの言葉の重み、、、
上を向いて歩こう(スキヤキ)は狙って出来たんじゃないんだよ。拾った宝くじが当たったようなもんだ(笑)、、、でもあれが日本でヒットしたのは「本物」だからだよ。
すかさず酒井さんが「邪念なく作った曲でしたもんね」と、、、
はい、わかりました!!!!!
イラストAC
「今が一番楽しいんだよ!いいなー、今が一番だよ」とあの大御所二人が私に言ってくれた。ううううう!!!
お二人とも、私が知ってる限りずーーっと最初から「大御所」だったので
おそる、おそる、、、失敗とか、挫折、とかなかったですか???と聞いてみた
すると酒井さんは、こう言った
いやー、もうたくさん、たくさん失敗したんだよ。
ピンチもいっぱいいっぱいあったんだよ。
でもね、失敗する人が伸びるんだよ。
失敗した人は「反省するから」
失敗した人は「反省するから」
失敗した人は「反省するから」
失敗した人は「反省するから」
失敗した人は「反省するから」
とおっしゃった。
先生!!!!!先生!!!!!先生!!!!
膝で泣いていいですか!?_
もう、涙ちょちょぎれーーーですよ。まじで死ぬかと思った。
イラストAC
うなだれる私に、こう尋ねてくださった。
君は今いくつ?
はい、、、今年54に なりますが、、、
(ああそれじゃ遅いね、、、いろいろ年齢的に、って言われると思いながら)
すると
わー、いいなー一番楽しい時だよ!
若くていいな〜、今が一番いい時だよ
50歳、60歳、が一番楽しいよ!
60歳になったらもっと楽しくなるよ!
60歳になると、50歳で見えなかったことが見えるんだ!
キラーン!(天使が降臨した音)
イラストAC
神様ーーーー、ありがとうございます!!!!!
お二人ともレコード会社のディレクター、プロデューサー、というお仕事を通じて、日本の歌謡史に残る、とんでもない爆裂大ヒットを連発、連発、連発、連発、連発、連発、連発、連発、連発、連発、したお二方なのだ。
そのお二人が、なんの取り柄もないナレーターのワシに「いいなー、君の頃が一番楽しいんだよ」と言ってくれた。
もう、、、人生楽しくなるしかないじゃん!
こんなにすごい二人にホメられてもう夢心地であった。
ここに文章として素晴らしい内容が残っているのでぜひお読みください。
今でも通じる、ヒットを生み出す法則の数々!!!惜しげもなく公開!してくれたお二人に大感謝!!!です
1、本物に触れる
2、セルフ・プロデュースをする
3、50代、60代、を楽しむ
何かをやろうとしてる君!
君には響いたんじゃないか?
申し訳ない、、、いつもながらの駄文だが、今でも、いくつになっても、転がり続けている人には「何か響くもの」があったのではないか?そう期待せずにはいられない。
こんなにすごいお二人が、一緒にトークイベントをやってくれるなんて、もうないかな?最初で最後かな?と思ったが、、、
最後にちらっと「んー、またやろうかな?」とちょっと嬉しい言葉をおっしゃった。
まだ夢は続いている
STAY HUNGRY, STAY FOOLISH !!!!
第33話 終了