木村匡也(きょうやブログ)ThePowerOfVoices

きむらきょうや(木村匡也)のブログ・ナレーター 声で生きる

妻が願った最期の7日間。Xイチの私にも愛する人を見送りたい夢ありました。

「妻が願った最期の7日間」というお話をご存知ですか?

 

 

 

 

妻が先立つ悲しみ 

 

病気で亡くなった妻が枕元でノートに書いていた「詩」を、夫が見つけました。

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その詩には、神様あと7日間だけでいいから元気な時間をください、その7日で、やり残したことを全てやって、そして最後は旦那さんに手を執られながら旅立って行きたい、という想いが綴られていました。 (執られ:原文ママ)

 

 

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7日間だけでいいから、、、元気な時間ができたら

 

1日目 たくさんあなたの好きな料理を作る

2日目 趣味の手芸をやる、作りかけだったものを仕上げる

3日目 身の回りの整理。集めた大切な布などをもらってもらう

4日目 夫婦と犬でドライブに行く。思い出の場所で手を繋ぐ

5日目 孫全員にケーキとプレゼントを用意してお祝いをする

6日目 憧れの女子会をする、カラオケ、お酒も少し

7日目 あなたと二人だけ長い長いお話をする

 

 

そして最後はあなたに手を執られながら、静かに時が来るのを待つ

 

 

 

 

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残念ながら奥さんの願いはかないませんでした、、、最後の「あなたに手を執られながら時を待つ」こと以外は。

 

 

 

 

 

 

 

 

この話は実話であり、最初は新聞に投稿されました。学生時代から付き合っていた二人、仕事が忙しくなかなかゆっくりとできなかった時もあった、でもようやく妻のために家を買った、、、70歳を迎えてこれから妻孝行をしようとした矢先だったのに、奥さんは病気に倒れてしまった、そして、、、。

 

 

 

 

 

小さな小さな投稿は、反響を呼び次第に話題になって行きました。そして本が出版され、テレビ・ラジオなどでも取り上げられ、SNSでも拡散されて、私たちが知るようになりました。

 

www.sunmark.co.jp

 

 

 

 

 

私も、ああ…そんな話があったなあと思っていました。

 

 

 

 

 

 

 

新宿でのイベントの際、突然あの大音楽プロデューサーの酒井正利さんが、「これ本当に宣伝とかそんなんじゃないんですけど、今やったばかりの仕事なんです」と言って音楽と動画を紹介してくれました。

 

 

 

 

www.youtube.com

 

 クミコ、、、クミコさんだ、、、

 

 

 

 

 

流れて来るメロディーと、歌詞は、決して強く感情に訴えて来るものではないのですが、とても優しく心に溶け込んできたのです。

 

 

 

 

 

7日間でいいから私にください

神様、最後に7日間だけ

普通の幸せしか望まないのに

それが一番難しいのね

 

ああ、あなたを守りたい

ああ、あなたを守りたい 

 

 

 

 

 

 

 

 もう、、、涙がポロポロと流れて来て

 

 

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何だろう?いつかは私も、こんな風に愛する人を看取る日がくる。最後に、ありがとう、今も愛しているよ、と告げることを願っていたのに、、、という思いが頭の中をよぎっていきました。

 

 

 

 

 

 

 

酒井正利さんが、こうおっしゃってくれました。

 

 

歳をとった人も心の中で純愛してるのです 

 

高齢者の中にも「純愛は残っているんです」年齢が高い人の中にも若い時と同じ純粋な愛があるんです。

 

 

 

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この歌は、高齢者の純愛をテーマにしてる。もちろんこれは実話でありもう一つのテーマは人の死なんです。

 

 

 

人が亡くなったという話をどう歌にするか?

 

 

 

 

悲しげな、ってのも、アレだし、そうじゃない。さりげない中に訴えるものがあって ←というのじゃないといけない、、、

 

 

 

 

 

と酒井さんがいかにこの歌にアプローチしていったか、その制作過程を語ってくれました。

 

 

 

 

高齢者の中にも「純愛は残っているんです」

高齢者の中にも「純愛は残っているんです」

 

 

 

酒井さんの言葉がなんどもリフレインしてくる、、、、

 

 

 

 

 

そうです、本当にそうですね、、、酒井さん(嗚咽)

 

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覚和歌子(かくわかこ)彼女が、媚びない いい「詩」を書いてくれたんですよ。

 

 

 

 

 

 

そして作曲、これは私が世に出した男なんですが、、、ケネス(とおっしゃっていたような)KEN for 2SOUL MUSIC, INC です。とてもいい作品を書いてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

columbia.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に、あの小さな投稿から本が生まれ、世の中に広がっていき、そしてこんな素敵な音楽が誕生したのだ。

 

 

 

 

 

 

 これも素晴らしい動画です。ぜひ!

www.youtube.com

 

ゆるやかに自然の中を流れる風のように、その思いは音楽にするのがぴったりだなと感じました。すごい、、、これをプロデュースしたんだ、、、酒井さんは。

 

 

 

 

 

詩を覚和歌子さんに書いてもらったんだ、原作のままじゃなく。

 

 

 

 

 

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愛する君の

最期を看取ってあげたかった

最期を看取ってあげたかった 

最期を看取ってあげたかった 

 

 

 

 

 

私にもかつて愛していた人がいました。そしてきっと色々あるだろうけど、最後のお別れの時に、ありがとう、愛しているよ、と言うだろうと思っていました。

 

 

 

必ず言うだろうと思ってました。

 

 

 

 

 

でも彼女はもう「違う人間」になって私から去っていきました。 

 

 

 

離婚したことは後悔してない私ですが、この歌には打ちのめされました。心底打ちのめされました。心の柔らかい部分に触れられた感じで思わず涙がこぼれてしまいました。

 

 

 

 

見送る人もいないのに、、、、

 

 

 

 

 

それは夢だったんですね。

愛する人を看取りたい、見送りたい、という。

 

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君といろんな場所に行ったね、美味しいものもいっぱい食べたね、ケンカもしたけど、楽しいこともいっぱいあったね、、、

 

 

 

 

 

そんな思いを長いこと封印して生きて来ました。

 

 

 

 

 

愛する人と迎える最期は、今のところナシです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に大好きな中村錦之助の名言を

 

 

 

 

 

この娑婆には辛い事、悲しい事がたくさんある。

だが忘れるこった。

忘れて日が暮れりゃあ明日になる…ああ、明日も天気か

 

関の弥太っぺ」より

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 東京って本当に夕焼けがきれいな街なんだ、、、

 

 

私は、少し遠くから「素敵な話だな」と思って見つめています。本当に素敵な歌です。

 

www.1103kyoya.com

 

悲しいのは、、、きっと一生添い遂げるつもりだった人がいないこと。看取るべき人がいないこと。生涯の愛を貫けなかったこと、、、数えればいくらでもあるんですが、明日からもまたその思いにフタをして生きていきます。

 

 

 

 

 

2019/6/5発売 

Newシングル「妻が願った最期の「七日間」

columbia.jp

 

 

 

ぜひ聞いてくださいね。

 草野浩二さん、酒井正利さん、お二人に会えたことで本当に勉強になりました。↓↓↓↓ その顛末はここに。ぜひこれも読んでください

www.1103kyoya.com

 

 

 

うーむ、共感かぁ、、、

 

 

 

 

34話 終了