ベストの声で交渉を成功させる!
実は先日とっても楽しみなナレーション収録がありました。皆さんもそうでしょうが、そういうときこそ「いちばんいい声」を出さなければならない日!です。まさに勝負の日。気分は「決戦は金曜日」(ドリカムの歌)です!
いい声を出せばプレゼンはうまくいく
会社のプレゼンの準備をやってる多くの人は、忙しさに追われてプレゼンの際の「声の質」まで気が回らないことでしょう。声の良し悪しより、プレゼンの内容だ!と思われるでしょう…確かにお気持ちは分かります。
でも、それはもったいない。我々ナレーターは、声の質で、番組やイベントを面白くするプロです。我々からみると… 同じプレゼン内容でも、いい声でプレゼンすることで全然印象が変わります。いい声でプレゼンする戦略を持つべきだと思います。
もっと声に重きをおくべきだと思います。
内容もさることながら、どう伝えるか?
もっと具体的にいうと、どうやって「いい声」で伝えるか? これが大切なんです。誰も知らないだろうから言いますが…
声によってプレゼンの結果は変わる!とも言えます。
こんな思い出があります
昔の大先輩の教え!
もう33年くらい前のことでしょうか?ある先輩アナウンサーにこんなアドバイスをもらいました。「明日が本番って時はしっかり食って、たっぷり寝て来いよ!」と
でもラジオDJになったばかりの20代の私は、まだ遊びたい盛り。「夜」は、ほぼ毎晩、明け方まで酒飲んでるような生活で、夜12時くらいからエンジン全開になってました。ただただ遊びたい盛りだったんです(笑)
その先輩はというと、その頃40代前半。ラジオ局の局アナをやめてフリーになったばかり。一つ一つの仕事に全精力を傾けていた頃だったでしょう。 だから余計に、同じくフリーの私に、全ての仕事に真剣になれ、必死になれ!フリーの世界はきびしいぞ!というガチのアドバイスを言ってくれてたんですね。
全く気づかず、遊び呆けておりました。でも今はそのお気持ちがよく分かります。
よく寝て、ベストの声で来いよ!
結局、我々ナレーターはいい声でしゃべることが使命なのです。たっぷりと寝て、しっかりいい声を出すことが求められているのです。最初は深い部分でその意味が分かりませんでしたが、「いい声」で仕事をするとみんなが幸せになるのです。
自分が絶好調で、ベストボイスが出せば、現場の皆さんがガラスの向こうで喜んでる!のが見えるんです。拍手してる人もいます。自分の声で人が喜んでくれるなんて、なんて素敵なことなんでしょう!?
それが、見なくても分かるくらいまで仕事をやりこむと、とっても面白くなって来るんです。 なぜか? テレビの向こうの人が「あ、今きっと喜んでくれてる」というのが、感覚で分かるようになってきます。テレビの向こうの人が喜んでいるのが、見なくても分かるようになって来ます。
すなわち、テレビで大事な「視聴率を取っている!」というのが分かるようになるんです。
プレゼンの内容も大事ですが、良い声でしゃべると、かなり効果的に内容が伝わります。
むしろ、最近の若い人のプレゼンを見ていると、パワポなどに情報を盛り込みすぎて、何を一番伝えたいのか分からないものがあります。
つまり、作った人はあれもこれも伝えたい!
伝えないと気が済まない。伝えないと心配なのです。だからあれもこれも、プレゼン資料に盛り込んでしまうのです。
はっきり言ってそれはマイナス効果です
むしろしっかり伝えるべき情報を、二つか三つに絞って、それをしっかり効果的に相手に伝えるのです。つまり
あなたの一番いい声で!
あなたの一番いい声で!
あなたの一番いい声で!
伝えるのです。
私たちナレーターは、その方が効果的だと経験的に知っています。一度ダマされたと思ってやってみてください。
声のパワー
明日は(といってももう終わったけど)とても楽しみにしていた商品のナレーションです。最高の声を出したいので、今日は他に声を使ってません。ウシシシ。楽しみだな〜
声のパワーに気づくと、あなたも必ず幸せな気分になります。プレゼンは内容をしっかりしぼって、いい声でやりましょう。きっといい成果を出せると思いますよ。
いい内容のプレゼンを、いい声でやる!
これ最強!
木村 匡也