話し方が上手くなりたい、プレゼンやスピーチが上手くなりたい…YouTubeで上手く喋りたい。いかにも21世紀の悩みに聞こえますが実はローマ時代から人々はいかに雄弁に話をして聴衆を説得するか?を必死に研究工夫してきた
- 話し方をうまくする方法
- プレゼン発表前の苦労
- スティーブ・ジョブズの逸話
- 野武士のような演説家立花孝志氏
- 力んでない声の持ち主
- 草なぎくんはマイペースだ!
- リラックスした声がなぜ必要なのか?
- 最終的に上手な話し方をゲットするために
話し方をうまくする方法
じゃあ、具体的にどうやったら話し方がうまくできるのか?あなたのアプローチはなんなの?という質問に行き当たりますね。私の提言は「声」です。伝え方の8割は声の使い方だと思っています。
というのもプレゼンの「準備」にかける労力や工程はみんな同じなんですね。スピーチの神様はどんな人にも同じ苦労を与えたんです〜新人社員でも、部長でも、社長でも、準備は等しく大変です。で私たちプロは数十年に渡って伝わる声の研究をしながら仕事をしてきました。
私が思うのは「伝わる声」の使い方です。そのために絶対に必要なのはどこにも力が入っていない力みのない声です。それを効果的に混ぜながら全体のトーンを作ることが重要です。
そこで、力んでない声の代表例って誰だろう?と考えたとき、あるとんでもない「灯台下暗し」なあの人の声を思い出しました!これだ!この人だって気づいたんです(笑)
プレゼン発表前の苦労
必死にリサーチをし、資料を作り、パワーポイントを制作して、練習を重ねる。あるいは結婚式スピーチのネタ本を買ってきて何時間もかけて原稿を書き上げる。そして練習を繰り返す。とかく誰にとっても「人前で喋る」ということは非日常体験なのです。それをなんとかうまくこなしたい!という欲望が人間にはあるのです。ローマの昔からずっとあるのです。
スティーブ・ジョブズの逸話
知ってました?あのスティーブ・ジョブズだってスピーチをやる際には、数日〜数週間前に原稿を用意し、徹底的に練習を重ねたといいます。
ヘッドセットマイクを使いハンドジェスチャーを使いながら、タイミングよく切り替わる映像に合わせて、スマートにプレゼンをする…現在のTEDの手法を定着させたのはアップルのスティーブ・ジョブズでした。クールでスマートに見えていたプレゼンは実は、必死に繰り返した練習の産物だったのです。完璧主義の彼は徹底的に練習したそうです。
野武士のような演説家立花孝志氏
少し前のことになりますが立花孝志さん(N国党首)という方が話題になりました。この人はスティーブ・ジョブズとは正反対の荒削りな、型破りな演説を得意としています。「NHKをぶっ壊す」というインパクトのある打ち出し、型破りな政見放送、批判する人の元に強引に押しかけて、どんな論戦にも負けない無双ぶり、テレビもネットも大フィーバーで連日立花氏のあとを追いかけました。
一度池袋で立花さんの演説を聴きました。すごい迫力です。いわゆる昔のカリスマ経営者、ワンマン社長、といった感時でしょうか。パワフルなしゃべり方で、グイグイ聴衆を引っ張って行きます。そして話の中にたくさんの法律用語・法律知識が出てきます。法律を勉強し今の自分は法的に間違っていない!法的根拠がある!ということを主張していました。非常に頭のいい人です。加えて時折ギャグなども挟むので聞いてる人たちからは笑いや拍手が起きていました。
確かにこの人は稀代の「雄弁家」だ!と思いました。
もちろん立花さんの「政治主張」にはここでは触れません。研究したいのは彼のしゃべり方です。一緒に考えてみましょう。立花さんは「パワー系」の演説家と言えます。説得のうまさ、たたみかけるテンポの良さ、実に非常にうまいものがあります。そしてその話し方が実に「慣れている」感じを受けます。例えがちょっとアレですが、テンションMAXの実演販売のお兄さんみたいです。みてるうちにその商品を買いたくなるのです。そんな感じ(を私は受けました)です
声はずっとハリっぱなしです。
そりゃそうですよね。今の世の中に一石を投じて、大転換(NHKをぶっ壊せ)を断行しようとしてるんですから…絶叫調になりますよね。
しかし、これが聞いていて疲れるんです。
強い主張!大声をあげる!ことは「ときには」有用です。しかし、ずーっとテンション高いままのしゃべると聞いてる方も体力を使ってしまいます。
そのために、一度ギアをニュートラルに戻す必要があります。ニュートラルな声というのは、全然力んでない声です。一度はそのポジションに立ち返って、みんなを落ち着かせ、アフファー派を出させる必要があるのでは?と感じました。もちろんこっちの勝手な研究ですので、立花さんにしてみたら大きなお世話でしょうね。すいません。
以上のことを、プレゼン対策に当て嵌めてみれば、、、ずっとプレゼンのあいだ中「ハリ声」でまくし立てるプレゼンは逆効果になる(ときもあるぞ)!という「学び」が得られる訳です。
私たちは立花さんではないし、選挙演説をやるわけでもないし、NHKをぶっ壊すわけでもないのです。今度のプレゼンに役立つ、話し方のアプローチが一つ増えたわけです。
力んでない声の持ち主
さて、メリハリはつけるために力んでない声の人…そのニュートラルな声の持ち主って誰だろう?と色々考えていました。そして、ふと!彼のことを思い出したとき「あ、そうだ!」と思わず声をあげてしまいました。そう、つよぽん、、、です
草なぎ剛くん
草なぎ君だ。彼のナレーションは全然力みが無い。「僕らの音楽」という番組のナレーション。今はどちらかというと #ブラタモリ の方が有名かな?
何れにしても草なぎくんの低音がよく響いて、声に力みが全然ないんです。僕らの音楽のナレーションはジャズの雰囲気にもよくマッチしてて、あの声が好きだったな〜と思いました。
草なぎくんはマイペースだ!
この力みのなさはどっから来るんだろう?と考えていたらまるでその「答え」のようなネット記事を見つけて椅子から転げ落ちそうになりました。それがなんとエガちゃん!江頭2:50(笑)。→こちら
「気になるんだよ。あいつの行動一つひとつが」とエガちゃんは語っている。
それからしばらく草なぎ君のYouTubeの動画を何本か立て続けに見ていました。やっぱり声がリラックスしてますね。低音がよく響いてる。この力みのない声が出せるのは、やはり草なぎ君がマイペースなことと関係があるんでしょうか?あるんでしょうね。とにかく彼からはとてもリラックスした声が出ているのがわかります。
リラックスした声がなぜ必要なのか?
やはり上手な話し方に声のメリハリというものは必要です。ちょっと込み入ったことをいうと、アルファー波が出る声ということですが、ここでよく勘違いされていることを言っておきますと
「アルファー波が出るのは聞いてる人の脳から出てるのだ」
草なぎ君の声からアルファー波が出るのではない。聞いた人がリラックスしたら、その人の脳からアルファー波が出るということなんです。
そのアルファー波がストレスを和らげ、自律神経のバランスをとり、免疫力を高めたりも、すると言われているのだ(諸説あり)だから今話題のコロナウィルス感染予防にもいいかもしれない??(根拠ないよ)
アルファー波が出る声って、歌手でいうと宇多田ヒカル、MISIA、美空ひばり、徳永英明、声優の大本眞基子(おおもと・まきこ:星のカービィ)、花澤香菜(はなざわ・かな)、だと言われている。私は低音の声が好きなので、城達也さん、窪田等さん、などのナレーションを聞いているとききっとアルファー波が出ているのだろうと思う。
最終的に上手な話し方をゲットするために
上手な話し方を目指すため、もちろん心地よい声だけの一本調子もダメなのだ。声にはメリハリが必要なのだ。ただずーっと全部絶叫調になると人々は疲れる。張り声・大声で強く主張することがあってもいいが、人を休ませるためのニュートラルな声の出し方も身につけるべきなのだ。その非常にいい例が、灯台下暗しで気づかなかったが、草なぎ君の低音の声、ということなのだ。
草なぎ君、、、すごい